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高強度ダクタイル鋳鉄

 

H-FCD800は熱処理することなく鋳放しでFCD800という高強度を実現した新しい材質です。

 

また、H-FCD800は青梅鋳造(株)との技術提携により特許技術の供与を受けたもので、JFE継手㈱友鉄工業㈱と弊社を含めた4社のみが取り扱っている材質となります。

 

特許材質(高強度球状化黒鉛鋳鉄H-FCD800)の材質特性及び主な特徴は以下の通りです。

 

材質規格

鋳鉄の種類 : H-FCD800

引張強さ(N/mm2) 耐力(N/mm3) 伸び(%) 硬さ(HB)
800以上
(実数値:860)
480以上
(実数値:570)
2以上
(実数値:3)
200~330
(実数値:318)

 

主な特徴

 特徴1  高硬度状態で切削加工が可能。

小径穴タップ加工や歯切り加工で、切削性を確認いただけます。切削性に優れているため鋳鋼品やオーステンパダクタイル(ADI)からのコストダウンが可能です。

 特徴2  水素脆化を抑制します。

水素脆化(すいそぜいか)とは、鋳鉄中に吸収された水素により鋳鉄の強度(強度とじん性)が低下する現象。弊社鋳鉄がこれを抑制するのはCuが黒鉛周辺に偏析する為と考えられています。

 特徴3  耐摩耗に優れている。

同硬度の鋳鋼と比較して耐摩耗に優れているのは、潤滑油とカーボンが馴染むためと考えられます。

 特徴4  減衰能において、鋼に比べ大きな優位性を発揮。

減衰性に優れているのは鋳鉄特有の性質で、カーボンによる影響と思われます。

 

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